「whyドリル」は、支配的価値観を理解し、その優先順位をつけるための貴重なツールです。まず、自分の支配的価値観をリストに書き上げたら、次に「whyドリル」を使ってリストを整理しましょう。
ある価値観がどれくらい大切か、そしてその理由はなぜかを教えてくれます。さらに深い価値観があなたに作用しているのを見つけたり、リストに書き出した複数の価値観をつなぐ価値観が見つかるかもしれません。
このプロセスで浮かび上がってくるパターンに注目しましょう。
同じことを別の表現で述べている価値観はないでしょうか?
その他いろいろな価値観を表している、もっと大きな価値観はないでしょうか?
あなたの「支配的価値観」リストをもとに、以下の質問をしてみましょう。
・どうしてこの人や活動、ものごとのために、あれだけの時間を費やしているのだろう?
・どうしてこの価値観について、強いこだわりを持っているのだろう?
・どうしてこの価値観に関するものに、お金を使うのだろ?
・どうしてこのプロジェクトや関係、活動にこれだけエネルギーを注ぎ込むのだろう?
・どうしてこの価値観に、ほとんどお金やエネルギーを使わないのだろう? お金やエネルギーを使っている他のものごとよりも大切ではないのだろうか? それとも、大切なのに、他の用事や緊急の用件のせいで、後回しにされているのだろうか?
この自分自身への問いかけはきわめて重要です。このプロセスを通して、あなたは、あるものごとが思っていたほど重要でないことに気づくかもしれません。逆に以前はたいして気にとめていなかったものが、大切なものとして浮上してくるかもしれません。
それぞれの価値観の背後にあるほんとうの理由や欲求はこれだ、と納得いくまで「どうして?」と問い続けましょう。
何かに価値をおく理由を理解することは、それがほんとうに自分にとって大切なのか、それとも意識するしないにかかわらず他人の価値観に左右されているのかを見極めるのに役立ちます。
いくつかの価値観が、実際には一つの価値観のある一部にすぎず、もっと深い、あるいは総合的なレベルで表現できることもあります。
この作業全体が、あなたの価値観に優先順位づけをするときに役立つはずです。
KenAjita
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